実は危険かも?!家賃と住宅ローンの月々返済額は同じなら安心なのか?
住宅ローンを組もうとしたときに、とりあえず今の家賃と一緒でいいかな!?と思って家賃と同額のローンにしていませんか?今と同額だから安心と思っていると、実は危険なことがあります。
今回は、家賃と住宅ローンの違いを整理し、住宅ローンを組む時に考えるポイントをお伝えします。
家賃と住宅ローンの違いは支払い期間の長さ
初めに家賃と住宅ローンの違いを確認していきます。家賃と住宅ローンの一番の違いは、支払い期間の長さです。
家賃の場合は、支払い金額は状況に応じて変更が可能です。例えば、月々の家賃が10万円のマンションに住んでいたとします。夫婦二人で住んでいる間は、共働きであれば十分な収入を得られて、支払いは問題ないでしょう。
そこから子供が産まれると、産休や育児などで、十分に働けなくなることもあるかもしれません。そのような状況で、家賃の負担が大きいと感じれば、家賃の安い部屋に引っ越すことが可能です。
それに対して、住宅ローンは一度組んでしまうと、返済が厳しいからと言って、まとまった金額で繰り上げ返済をすることができれば別ですが、金額を減らしたり期間を変更することは基本的にはできません。
家族構成によって、必要費用が大きく変わる
家賃の支払いの負担は、家族構成によって大きく変わります。特に子供の人数が大きな影響を及ぼします。
子供が小さい時はミルクやオムツ、衣類などの負担はありますが、国からの補助などもあり、育児により支出が増えたとしても、節約などの努力で影響は軽減できます。
ただ、子供が大きくなるにつれて高校(私立など)や大学に進学となると、大きな費用になってくることは言うまでもありません。学校の授業料に加えて、実家から通わず一人暮らしをすれば、莫大な額となります。
受験対策で塾などにいけばさらに追加でかかってきますね。ある調査では子供を大学まで行かせた場合、総額で平均2,000万円ほどかかると言われています。
子供が2人、3人と増えた場合は、その分費用は倍増しますので、現在の家賃とローンの比較だと成り立たないということがわかりますね。(収入がどんどん増えていくのであれば、問題はありません。)
ライフプランを考えた返済プランが重要
住宅ローンの借入額、返済プランを検討する際に、重要なのは将来を見据えたライフプランを考えることです。ライフプランとは人生設計のことです。将来どのような費用が必要なのかをイベントから考えると必要な費用の目安が出てきます。
費用がかかるイベントの例を挙げると、
- 子供の入学や卒業
- 子供の習い事や塾など
- 子供を留学などにも行かせたい場合はその費用
- 高校の受験、入学費用
- 大学の費用
- 結婚式のお祝い金
- 子供が新居を建てた時の補助
- 老豪の医療や老人ホームなど介護費用
- 孫へのお小遣い
- 家族旅行
- 車の買い替え時期
などの項目になります。
人によって想定するイベントや頻度は違いますので、自分の場合での時期や費用を出していきましょう。また、収入も将来どうなっていくのかも考えておくとよいでしょう。
支出と収入を計算していき、ピッタリ払えそうな金額でなく、更に貯蓄ができるような余裕がある計画にすることが、失敗しないためには重要です。
なお、ライフプランを踏まえた自分にあった返済額を自分で計算することが難しい方は、ファイナンシャルプランナーなど専門家にお願いすることも可能です。
まとめ
今回は、住宅ローンを組む時の返済金額についてお伝えしました。ポイント整理すると・・・
- 今の家賃と住宅ローンが一緒なら安心という考えは危険
- 家族構成によって、支出額は大きく変わる
- ライフプランを考え、将来から逆算して予算を決めることが大事
安易に今の家賃と同額のローンなら大丈夫と考えると、返済に困る可能性もでてきます。将来のことを考えて予算を決めて、安心な借入プランを考えていきましょう。