注文住宅で空間を広く見せる5つの考え方
こんにちは!アンティークな新築住宅を建てるならラフェルム札幌。いつもブログをお読みいただきありがとうございます。
これから新築をご検討の方は、理想のマイホームを想像した時、『広々とした空間がほしい』と考えたことはありませんか?
この記事では、そんな方に向けて、注意点とテクニックをお伝えしたいと思います。
実は、注文住宅を建てた方で「面積を大きく確保したのに、空間が狭く感じる!」という失敗を経験した方は、少なくないのです。こんな失敗を防ぐために、この記事を役立てていただきたいです。
住宅空間の広さのイメージは、建坪の大きさとイコールではありません。広々とした空間をつくるためには、テクニックを知っておく必要があるのです。詳しく説明していきます。
広さのイメージギャップが起きやすい考え方の特徴
まず、空間の広さのイメージにギャップが生じやすい方の考え方の特徴を2点、紹介します。
以下の2点、ご自身の状況に当てはまりませんか?
- どの部屋を広く見せたいか決まっていない
- 図面上の帖数や㎡数で広いと満足してしまっている
注文住宅を建てるという経験は、一般的にはそう何度もするものではありません。ほとんどの方は、図面などを詳しく見るのも初めてでしょうし、図面から実際の完成形を想像するのは簡単な事ではありませんよね。
次の2つの考え方がギャップを回避するための第一歩です。
第一印象でどの部屋を広く見せたいか決める
ありがちなのが、「あれもこれも」と希望を考えてしまうことです。
『一番重視するポイント』を絞り込んで、そのポイントを中心に他の要素を考えていくのがベストですが、ついつい盛り上がって色々とリクエストが溢れてきてしまいます。
その結果、もっとも広く見せたい部屋・空間を確保したい部屋がどれか定まらずに、全体的に中途半端な広さになってしまうということが起きがちです。
「この部屋を広くしたい」という具体的な希望がないと、広さのイメージにギャップが生じやすくなります。
では、どのように考えれば良いのでしょうか?それについてはまとめて後述しますのでこのまま読み進めてください。
図面上の帖数や㎡数だけで判断しない
注文住宅の平面図を見て、実際の仕上がりを正確にイメージできる方はそんなに多くないでしょう。建坪が大きければ広く感じるというわけではないのです。図面上で帖数や㎡数を広く確保していても、実際にできあがった空間は何だか狭く感じるということは十分にあり得ます。
図面上の面積だけでなく、次に紹介する5つのテクニックを含めて考えることで、本当に広々と感じられる空間をつくることができるようになります。
広さのイメージギャップを少なくする5つのテクニック
「思っていたより狭い…」という失敗をしてしまう方の多くは、ここに記載の5つのポイントを見落としていることがほとんどです。一見あたりまえに思えることばかりですが、初めての注文住宅となると、誰でもうっかり抜け落ちてしまいます。
注文住宅で広々とした空間をつくりたい方は、次の5つのテクニックを意識して確認してください。
- パブリックスペースとプライベートスペースを分けて考える
- 家族が集まるパブリックスペースを優先的に考える
- 家具のレイアウトを図面に落とす
- 目線の距離が長くなるようにレイアウトを考える
- ソファの後ろに導線を確保する必要があるかをチェックする
それぞれについて説明していきます。
パブリックスペースとプライベートスペースを分けて考える
パブリックスペースとは、家族みんなで使うリビングなどの部屋のことであり、一方のプライベートスペースとは、寝室や書斎、子供部屋など個別に利用する部屋のことを指します。
注文住宅の間取りのレイアウトを考えるときは、まずは大きくこの2つを分けてしまいましょう。そのうえで、ご自身やご家族のライフスタイル、生活パターンや動線、未来の家族構成などを加味していくのです。
そうすることで、自身の住まいにとってもっとも空間を確保すべきはどの部屋であるのかが、自ずと見えてきます。もちろんすべてのお部屋を広くしたくなる気持ちが出てきてしまうのですが、優先順位を付けることが成功のポイントです。
家族が集まるパブリックスペースを優先的に考える
そうはいっても、いったい何を優先すべきか判断するのは簡単なことではないでしょう。
そんなときにおすすめしたいのが、家族が集まって利用するリビングルームなどのパブリックスペースを優先的に広く確保することです。
パブリックスペースは、当然ながら同時に利用する人数が多くなる空間です。ここのスペースを十分に確保しないと、あっという間に狭くなってしまうことは、想像できるのではないでしょうか。
さらにテレビなどが設置されることも多いので過ごす時間も長くなりますし、大勢が利用すれば家具やモノも増えやすくなります。来客があった際にも真っ先に見るのはパブリックスペースですし、住宅全体のイメージとして広さを感じたい場合、パブリックスペースを優先的に考えましょう。
家具のレイアウトを図面に落とす
一生懸命考えてつくった注文住宅の平面図に、家具は描き込んでありますか?部屋には必ず家具や家電が置かれることになり、これらを置けば当然スペースはどんどん狭くなっていきます。
十分な面積を確保したつもりの部屋でも、大量の家具家電類を設置すれば、すぐに空間は埋まってしまうのです。
パブリックスペースであれば、なおさらです。
ソファやテーブル、テレビ、冷蔵庫、楽器や空気清浄機などなど…
このタイミングで検討して図面に落とし込んでいきましょう。
さらに、これらをどのようにレイアウトするかによっても、広さのイメージは大きく変わってきます。
目線の距離が長くなるようにレイアウトを考える
では、どのように家具家電類を設置すれば広いイメージを維持できるのでしょうか。『目線の距離が長く確保できるようにレイアウトすること』。これがテクニックです。
たとえば長方形の部屋の場合、長辺に平行するように家具や家電をレイアウトし、床が端から端まで直線で見えるような空間を多くつくるほど、部屋は広く見えるようになります。
逆に、長辺に直角になるように家具が設置され、一直線の動線が確保できないようなレイアウトにしてしまうと、同じ面積や形状の部屋でも、とたんに狭く感じられてしまうのです。
部屋の長辺を活かして、直線状の動線をできるだけ確保する家具レイアウトを考えること。そして、実際に平面図に家具を描き込んでみてください。
ソファの後ろに動線を確保する必要があるかをチェックする
一直線の動線を長く確保するためのコツとして、『ソファの後ろの動線』を考えてみましょう。たとえば、リビングルームに隣接する部屋があったり、掃き出し窓が付いていたりする場合に、これを考える必要があります。
隣接する部屋や掃き出し窓がある場合、リビングルームからそこへの往来が発生することになります。
リビングのレイアウトだけを考えて家具をレイアウトしたことにより、これらの空間へのアクセスが悪くなり、その結果、生活する実感として空間が狭く感じられるということが考えられるのです。
ソファーは壁に沿って配置しがちな家具です。しかし、そのレイアウトが本当に適切なものであるのか、生活する動線を基に一度考え直してみると、成功に一歩近づくことができるでしょう。
まとめ
広さのイメージギャップが起きやすい考え方の特徴2点と、ギャップの発生を避けるための5つのテクニックを紹介しました。注文住宅を検討中の方で、広々とした空間をつくることを考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
覚えやすいように、ポイントを絞って3点にまとめました。
- 建坪が大きいからといって、部屋が広く見えるわけではない
- 間取りを検討している段階から、ソファのデザインなどをイメージしておく
- 目線の距離を長くできるように家具のレイアウトを決める
これだけはしっかりと覚えていただき、ぜひ理想の住まいを手に入れてください。