無垢フロア材を取り入れるメリットとデメリット
こんにちは!いつもブログをご覧いただきありがとうございます。道央圏でアンティークな新築住宅を建築するラフェルム札幌です。
今回は無垢フロア材についての記事をお送りします。ラフェルムで採用しているフロア材でもある無垢フロア。新居にはぜひ取り入れたいとお考えの方も多いのではないでしょうか?しかしながら、手入れが難しそうなどの不安の声も多く聞きます。今回の記事ではラフェルムで採用している「パイン材」にフォーカスを当てて、お家を建てる前に知っていただきたい無垢フロアのメリットとデメリットをしっかり解説していきます。是非ご参考にしてください!
無垢フロアのメリット
まず無垢材とはなんでしょう?
無垢材とは、丸太から切り出したそのままの状態のものを指します。種類は様々で、ヒノキ・杉・松(パイン)などの針葉樹、オークやバーチなどの広葉樹があります。針葉樹の方が軽く柔らかな質感で、広葉樹の方が重く堅牢な質感です。ラフェルムでは針葉樹のパインを採用しています。
そのメリットといえば、
- 木のぬくもりを感じる
- 柔らかな心地よい肌触り
- 木目の表情がそれぞれに個性があり唯一無二
- 経年変化を楽しめる
- 調湿作用がある
といったところが挙げられます。
温もり感と肌触り
パインは柔らかな質感ゆえに素足で歩いてもあたたかな温もりを感じます。中には「床暖入っていますか?」と言われる方もいるくらいほんのりと優しいあたたかみを感じます。
見た目の良さ
ラフェルムで採用している無垢フロアはロシアンパインです。ロシアの厳しい気候の中でゆっくりと育つので、年輪の密度が高く木目が引き締まった印象です。パインは節がはっきり出ているのも特徴でより一層表情豊かに見えます。また、木目や節の出方に同じものは無く、オンリーワンの床が出来上がるのも愛着が湧きます。
色は最初は白っぽい色をしていますが、時間とともにアメ色に変化していきます。新品時がピークの新建材は「経年劣化」していくのに比べて、無垢材は「経年変化」をしていき、より一層深みを増していくのが魅力です。
調湿作用
無垢材にあこがれる人の多くはその美しい見た目に惹かれていると思いますが、調湿という嬉しい機能もあります。無垢材は丸太から切り出されてもなお呼吸をしていて、湿度が高い時には空気中の湿気を吸収し、反対に乾燥しているときには湿気を放出してくれます。お部屋の湿度環境を快適に保ってくれるのが無垢材ならではの嬉しい機能です。
無垢フロアのデメリット
それではデメリットについてみていきましょう
- 水に弱いのでシミができやすい
- 針葉樹は柔らかさゆえに傷がつきやすい
- 寒暖差や湿度変化により収縮し、反りやゆがみが出やすい
- 色が変化していくので新築時の色が好みの場合は色を保てない
- 新建材に比べて高額である
傷やシミができやすい
メリットの部分で少しふれましたが、柔らかい素材ゆえに傷が付きやすいです。また、耐水性はないので水分を放置するとシミとなります。しかし、サンドペーパーをかけるなどして目立たなく出来るのは無垢材だからこと出来ることです。新建材は水に強いかもしれませんが、一度傷が入ってしまってはサンドペーパーでこすることは出来ず最悪の場合は貼り替えとなります。無垢材はご自身でメンテナンス出来る点は良いと思います。また、多少のキズやシミも味の一つとして捉えることが出来ます。家族が暮らした証でもあり、想い出の一部となります。ご自身でメンテナンスすることによって愛着も湧きます。
反りやゆがみ
無垢材は呼吸をしていると前述しましたが、それゆえに湿気を吸うと膨張し、放出すると縮みます。隙間がでたり反ってしまう場合もあります。稀に割れが生じることもあります。天然素材特有のデメリットではありますが、木が生きている証拠です。本物の木特有のものと最初から知っておけば大きなデメリットではないのではないでしょうか。
色の変化
新築当初は白っぽかった色がだんだんと濃い色に変化していきます。また、日当たりや良く歩く場所・歩かない場所によっても色差が生じることがあります。これも本物の木である証拠になりますので、予めどのような色に変化していくのかチェックしておくことで大きなデメリットとは感じなくなるでしょう。
価格面
新建材に比べると無垢材の方が高額です。お家全体に使うと予算オーバーという場合は、滞在時間の長い場所のみ無垢材を使うなど部屋ごとに使い分けることでコストバランスを取るアイデアがあります。その場合はどこで切り替えるかなどしっかり相談しましょう。
お手入れ
無垢材=手入れが大変 というイメージを持たれている方がおおいのではないでしょうか。実は無垢材のお手入れ場そんなにも神経質にする必要がなく、普段は乾拭きと掃除機でホコリを取り除くのが基本です。水じみや傷はサンドペーパーでやすると目立たなくなります。(再塗装が必要)
できれば年に一回ほど専用ワックスクリーナーなどで拭きあげて、天然素材系のワックスをかけて失われた表面の油分を補ってあげると長持ちします。
ちなみに、
ラフェルムで採用している床材はもう一種類あり、「オーク三層」というものがあります。ラフェルムとラフェルムリバージュの一階に採用しています。(パイン材はプティラフェルムとラフェルム・ラフェルムリバージュの2階に採用しております。)
オーク三層は反りやゆがみを防ぐよう繊維方向を変えて木材を積層して貼り合わせ、表面に突板(つきいた)という、オーク材を薄く切りだした表面材を貼っているものになります。無垢材ではないのですが、表面は本物の木です。オークなので硬さがあり、落ち着いた木目の表情と重厚感のある見た目となります。
まとめ
いかがでしたか??無垢材はお手入れが難しいということはなく、むしろご自身でていれすることで美しく経年変化させていくことができます。長く愛せる材料を使うことは長く住まうお家に必要なポイントではないかと思います。無垢材に良い印象を持っていただけたら嬉しいです!ぜひご新居に取り入れてみてください。