今すぐ建てるべきか、それとも頭金を貯めてからなのか問題
札幌でアンティークな新築住宅を建てるならラフェルム札幌にまずはご相談ください!いつもブログをお読みいただきありがとうございます。
お家の購入を考え始める時、なるべく早めに購入するべきか、それとも頭金をある程度貯めてから購入した方がいいか、迷うところですよね。
今回の記事では、状況からみて今すぐ購入しても問題がないか、待った方が良いのかについてについてお伝えし、生涯の住居費・定年時の残債という観点から生涯住居費用を算出して比較してみたいと思います。お家の購入は決して安くはないものですから、慎重にご検討されている方も多くいらっしゃると思います。まずは状況からみての損得からお伝えしていきます。
現状把握をできているか
まずご自身の家計についてしっかりと把握されているでしょうか?例えば転職や開業・お子様の誕生・両親と同居を始めるなど、ライフステージに変化があったばかりでまだ収支を見通せていないという方がいらっしゃると思います。その場合は今すぐ家を購入することには、慎重になったほうが良いです。
なぜかというと、安心して返済していける借入金額を算出するのは難しくなってしまう為、仮に甘めの予測で多額のローンを組んでしまうなんてことがあると取り返しがつかないからです。
年間を通しての家計を見通せていて、ある程度貯蓄に回せているなど、安定している状況であればできるだけ早めの購入を検討して問題ないでしょう。
現在の家賃は収入に見合っているか
ライフステージに変化があっても、ある程度収支に現実的な予測をつけることができるうえで、収入に対して高すぎる家賃を払っている場合は、できるだけ早く家を購入した方が良いです。頭金を貯めている間にも家賃がかかるため総額で見たときに損が出てしまうからです。この点に関しては後述いたします。
「高すぎる家賃」とはどのくらい?
大体の目安ですが、家賃の年間合計額が年収の30%~35%を超えている場合、家賃が高いと言えます。引っ越しをしたばかりの方などは特に計算してみることをおすすめします。
今後の金利や不動産相場の変動による損得
金利・不動産相場が上昇傾向にある場合→早めの住宅購入をおすすめ
金利・不動産相場が下降傾向にある場合→頭金を貯めつつ状況を見ながら待つことをおすすめ
これについては詳細に説明しなくともご理解いただける部分だと思います。しかし、「今上昇傾向だから下降するまで待つ方が良いのでは?」とお考えになる方もいると思います。住宅ローンの金利も不動産相場も短期間に乱高下する性質のものではないため、仮に下降傾向になるまで待つとなると何年かかることかわかりません。10年単位となってしまうこともあり得ます。その為上昇傾向の時には早めの購入がおすすめです。
逆に下降傾向の時は、じっくり下がるのを待ち、その間に頭金を貯めていくことが賢明です。
ちなみに現在はどのような状況か?
現在金利水準は史上最低と言われています。また、札幌市や近郊ではここ数年で土地価格が上昇しています。住宅の価格も、新型コロナウイルスの影響でウッドショックと呼ばれる木材価格の高騰が起きており、値上げを余儀なくされている状況です。その他の資材も価格が徐々に上がってきています。金利が引き上げられるかは現状では何とも言えませんが、現在の状況はまさに「上昇傾向」にあると言えます。
生涯住居費用で比較
設定する条件として、30歳の方が4,000万円のローンを35年間の返済期間で組む場合、今すぐ頭金0円で建てるのと、5年間で300万円の頭金を貯めてから3700万円の借入をするのとでは総額費用でどちらがお得になるのでしょうか。わかりやすく金利は1%で、不動産相場も5年間変わらないものとし、家賃が7万円とします。
詳細の設定と結果はこちら↓
※(毎月5万円を5年間貯めると300万円になりますが、表には308万円と表示されています。これは利息が8万円付く想定で計算されています)
今すぐ建てたほうがなんと358万円安くなるという結果がでました。また、60歳になった時のローン残高は554万円の差が出ます。これはかなり大きい金額ですね。ローン自体の総額は今すぐ購入の方が高いのですが、頭金を貯めている間に家賃がかかっているのが大きい金額差が出てしまう原因です。
ではどのような条件だと5年後に建てるほうがお得ということになるのでしょうか?計算してみます。
①月間いくら貯めると逆転するのか
月間35万円を5年間貯めることが可能な場合、今すぐ購入する方が11万円高くなります。
②家賃をどこまで下げると逆転するのか
家賃が1万円まで下がると、今すぐ購入する方が2万円高くなります。
なかなか非現実的な数値がでてしまいましたが、例えば実家暮らしで家賃がかからず収入のほとんどを貯蓄できる場合などは頭金を貯めてからの購入でも損が出ないということになります。ただし、金利や不動産相場が上がらない前提となりますのでご注意ください。
借入年数35年、金利1%とした場合の、各頭金金額で算出した総返済額の比較表をまとめてみました。
借入金額 | 頭金 | 総返済額 (頭金+借入額) | 頭金0円との差 |
4,000万円 | 0円 | 4,743万円 | — |
3,900万円 | 100万円 | 4,724万円 | 19万円 |
3,800万円 | 200万円 | 4,706万円 | 37万円 |
3,700万円 | 300万円 | 4,687万円 | 56万円 |
3,600万円 | 400万円 | 4,669万円 | 74万円 |
3,500万円 | 500万円 | 4,650万円 | 93万円 |
どのようにご自身に当てはめてほしいかというと、例えば
①100万円を貯めるのにどのくらいの期間がかかるのか
②その間に価格家賃はいくらなのか
で、頭金0円の場合との差額を家賃総額が下回っていれば頭金を貯めていれても損は出ないという計算になります。ということは家賃以上の金額を毎月積み立てなければ逆転はしないので、短期間で多額の貯蓄をできると得ですね。
まとめ
いかがでしたか??以下にまとめてみます。
■今すぐ買った方が良い場合は
- 家計が安定して収支を見通せている状況
- 家賃が高すぎない
- 金利や不動産相場が上昇傾向の場合
■購入を待った方が良い場合は
- 職業や家族状況など収支に変化があったばかりの状況
- 家賃が安い(ほぼかかっていない)
- 金利や不動産相場が下降傾向の場合
- 多額の貯蓄をできる
ご自身のご状況とよく比較して、収支や住居費を計算してみてください。
また、人によって状況は様々だと思いますので、「こういう場合はどうなの?」と疑問のある方は是非ラフェルム札幌までお問い合わせください!スタッフがとことんシュミレーションご説明いたします。