魅力あるフランスの住宅様式・街並みの秘密

こんにちは、ラフェルム札幌です!ラフェルムスタッフがいつも参考にしているフランスの住宅様式や街並みについてご紹介していきたいと思います!

 

映画や雑誌などを見ていると、よく目にするフランスの美しい街並みや建築物。

日本とは違った美しさや風合いに、心惹かれる方も多いのではないでしょうか。また、実際に現地へ旅行をされ、その魅力を直に感じられた方もいることでしょう。

ひとくちに「フランスの美しさ」と言っても、その表情は地域によって様々です。

パリを代表とする都市部は、歴史を感じさせつつも洗練された建築物が並び、おしゃれで華やかな印象を放ちます。一方、片田舎と呼ばれる地域では、自然と調和した家々が柔らかで美しい景色を作り出しています。

この記事では、そのようなフランスを彩る魅力的な住宅様式や、素敵な街並みに隠された秘密について、地域ごとにご紹介します。

パリの街並みを作り出す厳しいルール

花の都と呼ばれる「パリ」の街並みは、白を基調とした石造りの建物が並び、統一感のある景色が広がります。昔のままの姿を残した歴史的建造物も数多く点在し、町全体が独特な情緒を醸し出しています。

17世紀以前、パリでは現在と違ってほとんどの住宅が木造でした。しかし、ロンドンの大火事などの影響で、「密集した都市部では木造建築が大火の原因になる」とされ、街路沿いの木造建築が禁止されたのです。

そのため、建物構造が木造から石造りやレンガ造りへと転換していき、現在のような石造りのアパルトマン(マンション)が街を占めるようになりました。

さらに、街の景観を維持する目的で道路幅に応じて建物に高さ制限が設けられ、屋根の傾斜や外観の規制までもが定められました。これにより、並んだ建物の高さが統一され、まるで外壁が繋がっているような均整のとれた街並みが作られるようになりました。

また、アパルトマンの階数は屋根裏を入れて7階建てが一番多く、ベランダは3階と5階のみに設置するという細かい規制もあるなど、魅力ある街の姿の裏には厳格なルールが随所に定められているのです。

パリといえば、ノートルダム寺院や凱旋門といった歴史的建造物も多く残っており、それらの建造物との調和した景観を保つための規制も存在します。

例えば、凱旋門からつながるシャンゼリゼ通りでは、日本の京都と同じように派手な色の看板を掲げてはいけないというルールが決められています。

片田舎の景観づくり

フランスの片田舎の住宅も、都市部と同じように多くの建物が隙間なく連立しています。隣の建物との間には「石造境界壁」という厚さ30cmほどの壁があり、それを2軒で共有する形を取っています。

これは元々は城壁都市の特徴で、住宅を隙間なく建てることによって外からの攻撃に耐えやすくする目的がありました。それ以外にも、建物の外気に触れる面積を出来るだけ減らすことで断熱効果を高め、寒い冬を凌ぐという狙いもあります。

そして、ご存知でしたでしょうか?フランスの町並みにおける非常に特徴的なポイントが「電柱がない」ということです。これも景観を維持するための取り組みで、フランス全土での電柱撤去率はほぼ100%と、徹底されたフランスの美意識が反映されています。

特に自然が溢れる片田舎の地域では、電柱がないことで色彩豊かな景色の魅力を損なうことなく楽しむことができます。

そのような、片田舎の魅力溢れる以下の3つの街並みの特色を、地域ごとにご紹介します。

  • プロヴァンス地方
  • アルザス地方
  • コートダジュール地方・エズ

プロヴァンス地方

南欧のプロヴァンス地方には、「石積み住宅」を特徴とした町並みが広がっています。あえて凝った装飾などはされておらず、白を基調としたシンプルな外観が魅力です。

屋根の傾斜を緩くすることで壁を広く見せ、建物そのものの存在感を際立たせています。壁には漆喰を塗ってから小さな窓をつけ、風通しの良さを作り出しています。こうした重厚感のある石積みの家は、大きな地震が少ない南欧に多くみられる建築様式です。

住宅は代々の家主が修復しながら使用し続けており、住宅ごとに少しずつ違った個性が光る点も特徴的です。

現在では、自然の石を活かして漆喰やモルタルで埋めるように積み上げる様式の住宅が多くあります。緑や青の窓飾りを施している家もあり、それぞれ表情の違う個性豊かな住宅が並ぶことでこの地域特有の趣きを生み出しています。

アルザス地方

フランス北東部のアルザス地方では、カラフルで可愛らしい家々が軒を連ねています。ドイツやスイスと隣接しているため外の文化も多く取り入れられており、特にドイツの影響が色濃く残る地域です。

住宅もその一つで、中世ドイツを彷彿とさせる家並みが多く残ります。壁の骨組みを木で造り、その間に石やレンガを入れて漆喰で固める「木骨造り」という様式が特徴的です。木の組み方もそれぞれの家で異なり、個性的な外観が楽しめます。また、漆喰にカラフルな色を塗った家も多く、花々とともに鮮やかな町並みを演出しています。

2階や3階がせり出した形の家も点在しており、そのような独特な形やパステル調の景観が広がって、日本では感じられない異国情緒に浸ることができます。散策しているだけで明るいに気持ちになってくる、魅力溢れる地域です。

コートダジュール地方・エズ

フランス南東部に位置するコート・ダジュール。その中に「エズ」という村があります。高台にあることから、かつては要塞の役割も果たした地域で、地中海を望む絶景は見事な美しさを誇ります。また、中世の名残がある石畳が、美しい街並みを演出しています。

コートダジュール地方で最も美しい村といわれており、住宅も非常に魅力的です。

村全体で建物が南向きに建てられており、どの住宅も採光の良い作りになっています。そのため、標高が高い地域にも関わらず冬場の北風など寒さにも耐えやすい環境が備わっています。

コートダジュールの家々は、日本人にも馴染みの深い瓦屋根を使っています。コートダジュールの中でも地域によって採れる土が違うため、エリアによって瓦の色も異なります。エズの瓦屋根はオレンジ色が特徴的で、眼下に望む地中海ブルーとのコントラストには、筆舌に尽くしがたい美しさがあります。

まとめ

フランスには、地域ごとに風土や文化が反映された様々な住宅様式があります。

そこには、フランス特有の「美意識」や「住宅は長く住むものという考え」が根付いており、今もなお昔と変わらぬ美しさを持つ地域が数多くあります。

特に今回ご紹介した片田舎と呼ばれる地域では、周囲の自然と調和した穏やかで温かみのある街並みが広がり、その美しさは世界中にファンを生み出しています。

この記事を読んで、フランスの片田舎の魅力の一端を感じ取っていただけたのであれば幸いです。興味を持たれた方は、旅行を計画してみるのも良いでしょう。きっと素晴らしい体験となるはずです。

また、住環境として、フランスの田舎町の風合いに憧れる方もいらっしゃるかと思います。

そのような方に向けて、ラフェルムオンラインでは、現地さながらの本格的な家づくりをご提案しています。ぜひ一度、ラフェルムの作る「片田舎」を覗いてみてはいかがでしょうか。

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