漆喰の壁ってどうなの?メリットデメリットを公開

札幌でアンティークな新築住宅を建てるならラフェルム札幌。こんにちは、いつもブログを読んでいただきありがとうございます!7月に入り札幌も夏を感じる気候になってきましたね。夏バテや熱中症になりませんよう皆様ご自愛くださいね。

今回は、漆喰の壁についてメリットとデメリットをまとめてみました。

ラフェルムの特徴でもある室内壁に採用している、漆喰を厚塗りしたモコモコの壁。これまで沢山のオーナー様にご採用いただきました。実際に取り入れられて生活をしてみてのお声と、ご検討中のかたから寄せられるよくあるご質問「今まで漆喰の家に住んだことが無いから、お手入れってどうなの?」「傷が付いたらどうするの?汚れはとれるの?」にお答えしたいと思います!

 

漆喰とは?

漆喰とは消石灰(水酸化カルシウム)を主原料とした素材で、消石灰に水や繊維などを加えた塗り壁材です。地域やメーカーにより加える素材が異なります。

西洋では古代ローマやギリシャなどの紀元前時代、日本では縄文時代に使用されていたことが分かっており、古くから建築材に適した素材として現代まで使用され続けてきた、歴史ある建築素材です。

珪藻土との違いは??

⇒珪藻土は、珪藻という藻類の一種にあたる珪藻を粉末状に固める材料を混ぜたもので、漆喰とは原料が異なります。

漆喰の5つのメリット

漆喰のメリットは5つあります。

  1. 長年劣化せず手入れが容易
  2. 耐火性がある
  3. 調湿・抗菌作用がある
  4. 遮音性がある
  5. 風合いが良い

1. 長年劣化しない

漆喰の壁は、年月が経過しても見た目には大きな変化がほとんど出てきません。

漆喰の原料である消石灰には静電気をため込まない特性があるため、埃やゴミなどが付着しにくいという利点があり、長年美しく保つことができます。

一般的なビニールクロスは約10年ほどの寿命と言われており、年月が経つと全体的に薄汚れてお部屋が暗く感じたり、でこぼこやクロス同士のつなぎ目が開いてきたりと気になる部分が多々出てきます。キズ補修や貼り替えは職人にお願いしないと難しい作業です。

漆喰の場合は、仮に広範囲にわたって汚してしまった場合やひび割れが起きた場合はは上から塗り足しが可能ですし、小さな汚れや傷は消しゴムで除去したり、紙ヤスリで削って塗り足すことで見た目のきれいさを維持できるメリットがあります。

ラフェルムの場合は手作り感を大切にしているので、表面の仕上げはわざとデコボコとさせて厚塗りをすることでモコモコとした独特の仕上げをしています。そのため、上から塗り足した時に出るデコボコも、ちょっとした傷も味の一つとして馴染んでくれるところもメリットの一つであります。

2. 耐火性がある

漆喰は建築基準法の中でも不燃材料として認められており、燃えにくいという性質も備えています。

屋内で出火が発生した場合でも、漆喰で囲まれていれば火が燃え広がりにくくなります。万が一、火が出てしまっても、漆喰は化学物質と違って有害な物質を発生させません。

住宅における大きな心配事のひとつである火災の被害を最小限にカバーしてくれるというメリットがあります。

3. 調湿・抗菌作用がある

漆喰はその性質から「呼吸する壁」とも表現されるほどすぐれた湿度調整機能を持っているのです。

漆喰には無数の微細な穴があり、多孔質な素材で、湿度が高ければ水分を吸収し、湿度が低い時には水分を放出してくれるため、快適な空間を保ちます。特に四季がはっきりとしている日本では、ジメジメする時期と乾燥する時期の湿度変化が大きいので、相性はとても良いでしょう。この点でも漆喰は非常に優秀な壁材です。

また、漆喰は強アルカリ性のため、雑菌やカビを繁殖させることがありません。

「不思議と夏は涼しく感じて、冬は暖かさを保持してくれていると感じる」「空気が澄んでいると感じる」というオーナー様のお声が多く、これは漆喰が湿度を保ってくれていることにより快適性が高くなることと、カビやダニなどの増殖を抑制するため、空気が澄んでいると感じるのでしょう。

4. 遮音性がある

上記3でも触れたとおり、漆喰は微細な穴が沢山ある多孔質であるため、吸音性が高いのも特徴の一つです。多孔質の壁材の空間では音が反響しにくくなります。完全防音とまではいきませんが、今まで近隣への音漏れを気にされていた方には嬉しい効果ではないでしょうか。

5. 風合いが良い

職人さんがコテを使って手塗りで仕上げていくので、二つとない独特の表情がでます。自然素材の質感はビニールクロスとは一味違い個性的で、洋風にも和風にも様々なインテリアにマッチします。また多孔質であるため、照明の反射も柔らかくなり全体的に優しい印象の空間となります。

「ハンドメイドしたものを撮影する時、背景が絵になる」というオーナー様のお声があり、白くモコモコした質感の背景は壁をデコレーションしたりしても絵になりますね。ラフェルムのインスタグラムでも壁の質感がわかる投稿は人気があります。

 

ここまではメリットをお伝えしました。続いてデメリットについてお伝えします。

 

漆喰の3つのデメリット

  1. 施工に手間と費用がかかる
  2. ひび割れが発生することがある
  3. 簡単にイメージを変えられない

1. 施工に手間と費用がかかる

漆喰はすべて職人による左官技術を必要とする手作業となり、平らに貼るだけビニールクロスと比べると、手間と時間がかかります。また、乾かす時間も必要なので、施工期間を長く確保する必要があります。その為、材料も施工費用もアップしてしまいます。しかし、長持ち素材であることを考えると、長期的に見ればお得であるとも考えられるので、予算を大きく逸脱していなければ漆喰の採用をお勧めします。

2. ひび割れが発生することがある

漆喰は、水を混ぜて塗って乾燥させるものですが、年月が経つとともに固くなっていきます。その為、木材の収縮や、壁下地、地震など影響を受けて、ひび割れが発生することがあります。適切な下地処理や施工手順を守って塗ることで、ひび割れは最小限に抑えることができますが、ヘアークラックと呼ばれる細かなひび割れは完全に防ぐことは難しいです。ひび割れが目立つ場合は上から薄塗りをしたり、漆喰の粉を擦り込むようにメンテナンスすることで目立たなくすることが可能です。

ひび割れのほかに、ラフェルムで採用している漆喰には、ひび割れ抑制と厚塗りをするために微細なガラス繊維を漆喰に練りこんでいます。その為、壁の角などを近付いて見ると毛羽立ちのようなものがあります。これは素材の性質上ご理解いただきたい点になりますが、目立つところははさみなどでカットしていただけます。

3. 簡単にイメージを変えられない

ビニールクロスの場合、最近では簡単にDIYで上から貼ることのできるキットが販売されていて、お部屋のイメージを簡単に一新することができます。しかし漆喰の場合は上からクロスを貼って色チェンジをすることは不可能です。またウォールステッカーを張り付けることもできませんので、簡単にイメージを変えることができません。漆喰に色を混ぜることはできますので上から薄塗りをすることはできますが、柄模様を入れることはできません。ビニールクロスならば一気に剥がすことができますが、漆喰を剥がすとなるとヘラで少しずつ下地を傷めないようにしたりと、相当大変な作業となります。かわいい壁紙を貼りたい子供部屋や趣味のお部屋などはよく検討してみてくださいね。

 

まとめ

いかがでしたか??漆喰は快適性を保つ機能が沢山あるというメリットが多い反面、費用面や簡単にイメージを変えることができないという面もありますので、ご家族全員でよく話し合ってみてください!壁面素材選びに悩まれている方のご参考になれば幸いです。

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